不思議迷宮録シレン

-絶望の谷-


「 不安要素の低レベルは完璧に解消された・・・・!

 当面は討ち死の心配皆無っ・・・・」

加えてこの装備・・・・

消費アイテムこそ その数は少ねぇが・・・・

悪かねぇ・・・・上々だ・・・・

「 この期を逃す手はねぇ・・・・!

 決行だ・・・・テーブルマウンテン崩し・・・・!」

順風満帆・・・・まさに追い風のレベルアップ・・・・

クロンの風はシレンに傾いていた・・・・確実に・・・・

がっ・・・・順調故に盲目・・・・

すでに犯していた・・・・

目も当てられない大失点を・・・・!

それは誰のものでもない・・・・

確かにオレの足下から湧き上がった・・・・

開幕デロデロの湯・・・・!

それほど遠くない未来を暗示している・・・・

死神からの合図サイン・・・・!

シレンの蓄え・・・・

嗜好品の大きいおにぎりが水浸し・・・・

しかもぬるま湯・・・・台無しに・・・・

探索開始1歩目にして食料を失う・・・・

保存の壺を持っていながら・・・・

忘れていた・・・・ぬるま湯対策を・・・・

やむを得ずフロア内を探索するも

同一階に食料はなく・・・・

「 こうなったら・・・・ぴーたん狩りだ・・・・!

 満腹度尽きる前におにぎり確保・・・・!」

風来人にとっておにぎりは寿命・・・・

失態を犯したシレンを嘲笑うかのように不作・・・・!

ぴーたん不作・・・・!

なぜか人は一度こうと決めた戦略を貫いてしまう・・・・

それが今の状況に合わぬ欠陥だらけの時代遅れ・・・・

ポンコツだと薄々知りながら手放すことができない・・・・

結果ズルズルと寿命を垂れ流し、気づけばこの有様・・・・

「 落ち目だ・・・・圧倒的落ち目・・・・!

 このフロアは おそらく駄目っ・・・・!

 待った挙げ句餓死が関の山・・・・」

選択の余地なんかない・・・・!

この土壇場・・・・・・・・

とどまることは死だっ・・・・!

続く9F・・・・

マップ末端に店の反応・・・・!

「 ん・・・・?

 誰・・・・あそこにいるの・・・・」

 

「 ぐすん・・・・

 スララ迷子なの・・・・! 」

ぞ ぞ ぞ ぞ ぞ ぞ ぞ ぞ
 

「 お願い・・・・!

 パパとママのとこに連れてって・・・・! 」

( 寒い・・・・!

 急に寒気が・・・・!)

はっ・・・・!

ニコ・・・・

   ニコ・・・・

よせっ・・・・

やめろよっ・・・・

その・・・・

ニコ・・・・

   ニコ・・・・

微笑ましいモノを見るような目・・・・!

やめろっ・・・・!