不思議迷宮録シレン

-絶望の谷-


ぐっ・・・・

何で俺が・・・・

子供(?)のおもりなんざ・・・・

とにかく 今は店だ・・・・

食料が置いてある可能性・・・・大いにある・・・・

ぐっ・・・・

あれは・・・・!

発見・・・・!

大きいおにぎり・・・・!

僥倖・・・・!

なんという僥倖・・・・!

まさに地獄に仏・・・・!

「 クロン神さま・・・・!

 ありがとうございますっ・・・・!

 ありがとうございますっ・・・・!」

がっ・・・・!

ンドゥバ・・・・!
そしてリミット・・・・!

破滅の腹時計・・・・!

「 ぐっ・・・・しかたねぇ・・・・

 ここは、多少のリスクには目をつぶって・・・・

 喰うか・・・・くさったおにぎり・・・・!」 

「 フフ・・・・

 ヘタだなぁシレンくん・・・・!」

「 はぁ・・・・?」
「 欲望の解放のさせ方がへたっぴ・・・・

 シレンくんが本当に欲しいのは・・・・」

逃げぴーたんの肉こっち・・・・!」
「 これをどっかのモンスターにポイして・・・・

 逃げぴーたんにしてさ・・・・

 大きなおにぎりでりたい・・・・だろ・・・・?」

「 うっ・・・・! 」
「だけど・・・・それはあまりに値が張るから・・・・そっちの

 しょぼいくさったおにぎりでごまかそうって言うんだ・・・・

 そう言うのが実に駄目・・・・その妥協は痛ましすぎる・・・・」

「 ・・・・!」

 ・・・・! 

 ひっ・・・・!

「 米がツンツンに立ってやがる・・・・!」

「 犯罪的・・・・!

 本当にやりかねないっ・・・・!

 おにぎり1個のために・・・・泥棒だって・・・・!」

泥棒・・・・

うっ・・・・!

やっちまうか・・・・?

泥棒・・・・